三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート!」2012年2月5日放送

地元で取れたお米の米粉を使ってお菓子づくり!
波多瀬の営農組合の皆さんの協力のもと、アレルギーのお子さんでも安心して食べられるお菓子をたくさん作ります!

多気町波多瀬地区。
日本薬草学の先駆者、野呂元丈の生誕地であることから、薬草の足湯で有名な『元丈の館』があります。


そのすぐ近くで、お菓子を使った地域活性を行なっているのが、子育て中の3人のお母さんたちによる『元丈の里ゆめ工房』!


『元丈の里ゆめ工房』のお母さんたちが作っているのは、米粉をつかったお菓子。
地元で取れたお米だけの米粉を使用し、安心安全なスイーツに仕上げています。


そして今年2012年の1月より、松阪農業公園ベルファームでの販売がスタートしました!
お客さんの評判は上々。
商品の供給が追いつかないほどの人気だそうです!


メンバーの大須賀由美子さん。

大須賀「この地域の営農組合の方が『米粉』を作ったんですが、それだけでは売れないと。
では米粉を使って何かできないか…ということで辿り着いたのが『お菓子』だったんです」

地元農業の活性化。
そして増え続けるアレルギー体質の子どもたち。
それを結びつけるのが『元丈の里ゆめ工房』と、営農組合の皆さんでした。


『元丈の里ゆめ工房』が拠点として使っているのは、2年前まで保育園だった施設。
統合のため廃園した園の給食室で、今はお菓子を作っています。
使う目的が変わっても、地元には欠かせない施設なんですね!


こちらが米粉を使ったお菓子の一つ、『雪玉』。
粉は一見、小麦粉に似ていますが、さらに白く粒子が細かいので、お菓子作りに向いているのだそう。
ココアや抹茶などのフレーバーを入れて、手で丸くまとめ、オーブンで焼いて作ります。
ここにたどり着くまで何度も試作を重ねた、苦労の末の一品です。


こちらの部屋では、営農組合のみなさんが米粉を作っています。
もちろん使用しているのは地元、波多瀬の米。
袋詰めも、営農組合のお母さんたちが手作業で行なっているんですよ。


『元丈の里営農組合』組合長の深田俵造さん(左)と、『元丈の里ゆめ工房』工房長の薗井忠一さん。

深田「大須賀さんが以前からお菓子作りをしていると聞いてまして、この米粉をなんとかして欲しい…と声をかけてみたらOKしてくれまして。
子育てをしながらもこういったことに強い関心があるようでしたので、ぜひ活躍して欲しいとお願いしたんです」

薗井「山奥で人の交流が非常に少ないここで、色々交流してもらって、その良さを知っていただきたいですね。
3人の女性がやる気満々なので、大変嬉しいです(笑)」

地域の農業を少しでもゲンキにしたい、と、営農組合のみなさんが米粉の製造と販売を開始。
そして米粉を活用していくために、『元丈の里ゆめ工房』のお母さんたちがお菓子を作っているのです。


さらに『元丈の里ゆめ工房』では、近所のお母さんとお子さんを招いて、米粉を使ったピザづくり体験も開催。
米粉のおいしさや使いやすさなどの魅力、そして『元丈の里ゆめ工房』の取り組みを知ってもらうために企画しました。
営農組合のお母さんたちも参加しています。

地元の食材、米を、安心安全に食べる。
そんな当たり前のことがなかなか出来ない今の時代だからこそ、『元丈の里ゆめ工房』のお母さんたちはがんばります。
アレルギーがあっても我慢させたくない、子どもたちの笑顔が見たい…。
その一心で、今日もお菓子を作り続けます!